IT系の会社に入った新入社員に薦めたい5冊の本
6月です。
4月に意気揚々と入社した新人さんも5月を過ぎ、だんだん仕事に慣れ始めた時期なんではないかと思います。
開発の現場に行くと、日々の仕事に忙殺され、なかなか自主学習する機会や見識を広める機会は得ることが難しくなってきます。
そんな時、読書や有効です。というよりも、MBAなどに行かない限り、OffJTは社会人の場合、ほぼ読書しか学習の機会はありません。
前置きが長くなりましたが、そんな新入社員さんに勧めたい、本を5冊ほど紹介したいと思います。
読む書く聞くを向上させる本
ロジカル・ライティング
ロジカル・ライティング (BEST SOLUTION―LOGICAL COMMUNICATION SKILL TRAINING)
- 作者: 照屋華子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/03/24
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 62回
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いわゆるマッキンゼー的な文章の書き方ですが、ITの現場でもかなり有効です。
世間一般では、同著者の「ロジカル・シンキング」のほうが有名です。
しかし、こちらの方がより実践的です。
また、数ある文章作成の本の中でも、最も読みやすい部類です。
SEが28歳までに身につける28の力
SEが28歳までに身につける28の力 【第二版】 (技評SE選書)
- 作者: 中尾真二,今井孝,石川説明堂,伊藤直也,山内美香,南方司
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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SEというよりは、社会人全般で必要といえる読む書く聞く、合意をとる等の基本動作が広く書かれております。
これから学ぶことをあらかじめ知っておく事で、仕事での成長をより早くすることができます。
ITの基礎を学ぶ本
コンピュータはなぜ動くのか?
コンピュータはなぜ動くのか?知っておきたいハードウエア&ソフトウエアの基礎知識?
- 作者: 矢沢久雄,日経ソフトウエア
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2003/06/02
- メディア: 単行本
- 購入: 43人 クリック: 514回
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CPU、メモリ、ディスク等ハードウェアの役割とOS、プログラム言語といったソフトウェアの役割をわかり易く解説しています。(学問的には、これを「コンピュータ工学」といいます)
SEは得意領域ごとに仕事や専門性が細分化されがちです。しかし、コンピュータの基礎を知ることはイコール、ITの基礎を知ることになります。
30年先まで通用する知識をこの本では学ぶことができると私は考えています。
やる気を高める本
生き方
生きる経営の神様、稲盛さんのベストセラーです。
稲盛さんの大学卒から第二電電(今のKDDIの前身)の社会人生活から得られる体験を通じて、働くことの意味、そして高度成長時代の元気すぎた日本をぞんぶんに感じることができます。
仕事が忙しいときに読めば、「まだまだいけるんじゃない、俺」と感じる事ができます。
夜と霧
- 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2002/11/06
- メディア: 単行本
- 購入: 48人 クリック: 398回
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私が紹介するのは恐れ多い、世界的ベストセラーです。
著者のアウシュビッツ収容時代の体験談が書かれており、その内容たるや、「悲惨」の一言です。
極限状態で生きる著者を通して、「生きるとは何か、人間とは何か」を強烈に読者に訴えます。
前述の「生き方」がイケイケのポジティブさからのやる気UPだとすると、「夜と霧」はネガティブが半周してポジティブにかわる感じです。
どうしても、仕事が嫌になった時、生き方に迷ったときにこの本をよむといいかもしれません。
今回あげた5冊の中では、一番のおすすめが「夜と霧」です。